やってはいけない悪魔の契約③ ポンジスキーム
やってはいけないシリーズもこれで最後となります。
この①から③を社会に出る前に抑えておけば、まずは自身のお金を守る力のチュートリアルはこなしたといっていいでしょう。
知識を頭の中に入れておけば、いざという時に警戒センサーが反応し、危機を未然に回避することも出来るでしょう。君子危うきに近寄らず、とはよく言ったものです。
さて、最後に紹介するのは「ポンジスキーム」です。いわゆる「ねずみ講」「自転車操業」といえば、なんとなく分かる方もいるでしょう。
・ポンジ・・・1900年代、アメリカに実在した詐欺師チャールズ・ポンジが由来
・スキーム・・・体系的な仕組み、構想
これを合わせて出来た造語で、文字通り仕組み自体が優秀すぎて今でも使われている古典的な手法です。
手順としては
①高配当の出資案件で出資者を募る
②提示したとおりの配当を出す
③配当がいいと聞きつけた出資者が沢山集まる
④集まった額が最高潮になったところで行方をくらます
商品名や条件などは時代によって違えど、基本は上記の流れを取ります。
②で出している配当は、出資者から集めたお金から出している場合がほとんどで、右から左に流しているだけです。
この手法の厄介なところは、仮に首謀者を捕まえたとしてもお金が返ってこないパターンがほとんどで、泣き寝入りを余儀なくされている方も多いのが現実です。
この落とし穴にはまらないようにするには、自身で本質を見抜き避けるしかありません。
筆者自身が考える対策としては、心の中でこう唱えるのが最善ではないかと思います。
「あると思うな うまい話が 無いと思えよ 自分には」
赤の他人が(友人や家族であっても!)「ここだけの話」「元本保証」「楽して儲かる」「ローリスクハイリターン」等と言ってきたら要注意です。
脱兎のごとく逃げましょう。
※友人や家族が言っていたら、「それ、ポンジスキームですよ」と言って、お金を返してもらうよう説得するのがよいかと思います
知っていれば避けられる落とし穴、くれぐれもご注意を